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2005年12月 2日 (金)

フィルムの話など

scan0037EOS-3, EF35mm F2, Kodak EPN

ある方から掲載されている写真の右上に書いてある暗号は何だという質問を受けたのでお答えします。右から撮影に使ったカメラ、レンズ、フィルムという順に並べてあります。今日の撮影情報を例にとれば、カメラはEOS-3、レンズはEF35mm F2、フィルムはコダックのEPNを使ったということになります。

さて今日はちょっとだけフィルムのお話でもしましょう。僕はリバーサルフィルムを使うときは、たいていコダックのフィルムを使います。リバーサルフィルムはポジフィルムまたはスライドフィルムとも呼ばれ、いわゆるネガフィルムと違って、フィルムに最初から色が入っているのです。したがってリバーサルフィルムで撮った場合は写真を紙に焼かずともフィルムだけでも、ルーペで覗くことで鑑賞することが出来ます。この鑑賞方法は、片目をつむってフィルムを覗き込むため、視界のすべてがフィルムの一こまとなり、撮ったものがすぐそこにある迫力や、あたかも自分が写真の中に入り込んだかのような臨場感を味わうことが出来ます。ただしリバーサルフィルムは露出が難しいので、正確な露出計とシャッター速度と絞り機工を備えたカメラが必要となります。逆に言えば、そういったカメラがあれば、撮影者が意図的に露出をコントロールして暗めに撮ったり明るめに撮ったり出来るのです。

僕はほとんどの場合、コダックのEBX(ダイナハイカラー)というアマチュア用のフィルムを使い、たまに気分を変えてE100VS、E100Gというプロ用のフィルムを使います。フィルムでプロ用と行った場合、それは品質や性能のよさを意味するのではなく、ラティチュードが狭いとか、コントラストが低め(高め)であるとか、粒状感が抑えてあるとかいうふうに多義的に使われます。EBXは諧調が固めで、コントラストの高い条件で撮影すると簡単に黒つぶれしてしまいますが、ハイライトの抜けがよく、何を撮ってもそれなりによく映る万能フィルムです。E100VSは普段使っているEBXとよく似ていると思います。正直言いまして撮影したフィルムだけを見比べても僕には識別することは出来ません。E100Gは、EBXやE100VSよりもコントラストが抑えられ、諧調表現が豊かで、より自然な写りをします。また粒状性が非常に細かく、拡大してもフィルム表面の粒子はほとんど目立ちません。

さて本日の写真ですが、これは初めてコダックのEPN(エクタクローム100プロフェッショナル)というフィルムを使ってみた時のものです。このフィルムの特徴は自然な色が出るということにあります。フィルムの世界では自然な色とはすなわち地味であることとほぼ同義ゆえ、被写体の選択が重要になります。このフィルムの場合、たとえば自然・風景・花よりは、スナップのほうが適していると思います。そんなわけで今日の写真は街中での何ちゃってスナップです。花屋のガラス越しに店内の様子を写し、同時にガラスに映りこんだ空、対面側の建物、道路を走る車を写しています。一見ごちゃごちゃしていますが、地味系フィルムを使ったことでコントラストが抑えられ、それなりに見られる写真になっていると思いますが、いかがでしょうか?

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